Q2 | 今は不動産を買うには良くない時期なのでしょうか? | 2009.04.08 |
A.最近良く頂くご質問です。 一概には、ご回答しにくいのですが、まずはいくつかに分けて検討してみます。 【不動産の市場面】 景気が悪くなれば当然に不動産の購入をされる方も少なくなります。そうなると市場に流通している物件が増加し、相場の下落が始まります。相場が下落すると売却を検討している人も消極的になり、今度は市場に流通する物件が減少し、相場下落に歯止めがかかります。物件が少なくなりすぎると逆に相場が上昇し始めます。 以上の流れが一般的な動きですが、これを解かりやすく並べると次のとおりです。 @購入者の減少 → A市場に流通する物件の増加 → B相場の下落 → C売却物件の減少 → D相場の上昇 → @購入者の減少 現時点では、Bのあたりでしょうか。 【税制面】 景気が悪くなり不動産市場の流れが良くないときには、不動産購入を促進させるための税制改正が行われることが多くあります。 現に平成21年からは、住宅ローン減税制度が延長、拡大され、過去最高額の控除額となりました。 【個別の事情】 不況で心配されるのが勤務先の倒産や収入の減少です。金融機関から融資を受ける場合には、収入の増減を予測することも大切です。また、返済が終わるまで、まったく同じ家族構成で収入も現在と同じままの人はいないでしょう。 今後の状況をしっかりと判断し、融資の借入額を決定しなければなりません。 【総合して】 以上のように市場面や税制面では、不動産の購入には、良い時期に差しかかってきたのではないでしょうか。 ただし、一番重要なのが個別の事情です。人生設計や収入の変化を見通して、自分にとって今が良い時期なのか、ということです。 また、融資を受ける場合には、「金融機関からの借入可能額」ではなく、「実際に返済可能な額」を見極めることが大切です。 ご判断が難しいようであれば、不動産会社などの専門家に年収、借入額、返済方法等を伝えて、ご相談されることをお奨めします。 |
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